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by neko_ebi
| 2016-09-07 03:50
| 日常
2013年1月15日(月・祝)、一日大雪。
家を出るにも出られずに1日キッチンで過ごした。
どういうわけか、朝からめいいっぱいフランスを感じる1日だった。
あるものでポタージュを作ろうとコンロの前に立つと、窓の外に吹雪が見える。
外の風は水気を帯びて冷たくて、でも、手元から根菜のことこと煮える湯気が立っていて、
暖かさと冷たさのコントラストが、わたしをフランスの山の中に一気に引き戻した。
1日かけて3日分ぐらいのお弁当を作り、
キッチンにある食糧をチェックしていたらブルガー小麦を発見。
どう食べるか散々調べたあげく、袋の裏のレシピを参考に、ただ、ゆでてみた。
フランスで初めてステイしたファームで、ゆでるだけの穀物を食べたんだけど、
そうかあれはもしかしたら、ブルガー小麦だったのかもしれない。
何をするにもフランス語しかなく、パッケージの裏のレシピですら辞書を片手に向き合ったっけ。
食べるものはいつもシンプルで、パスタをゆでてバターを絡めるだけだったり、
穀物を茹でて、煮物に添えるだけだったり、
野菜をザクザク切って、オイルをかけるだけだったり。
でも、そのどれもがしみじみとおいしくて、
「複雑なものはなにもいらない」、そう思ったんだった。
そうだ、あの気持ち。
それを思い出したくて、今晩のごはんは「複雑でない」ものに。
ブルガー小麦を少しの塩で茹でたものに、大根のサラダ。
オリーブオイルを回しかけて、小麦にはバターをひとかけら落とした。

毎日、いろいろなことに追われて、小さなことに心を捉われて、
今の場所が自分にとってどうなのか、振り返ることを忘れてしまっていたけれど、
あのとき、あの日、あの頃。「今の場所」をどれだけ望んだことか。
つまらないことに悲しんだり、不安になったりしている場合じゃないじゃない。
もういちど、自分の場所を確認しなくては。
Facebookには書けないので、心の中はこちらに。
2013年ーー今年もどうぞよろしくお願いします。
家を出るにも出られずに1日キッチンで過ごした。
どういうわけか、朝からめいいっぱいフランスを感じる1日だった。
あるものでポタージュを作ろうとコンロの前に立つと、窓の外に吹雪が見える。
外の風は水気を帯びて冷たくて、でも、手元から根菜のことこと煮える湯気が立っていて、
暖かさと冷たさのコントラストが、わたしをフランスの山の中に一気に引き戻した。
1日かけて3日分ぐらいのお弁当を作り、
キッチンにある食糧をチェックしていたらブルガー小麦を発見。
どう食べるか散々調べたあげく、袋の裏のレシピを参考に、ただ、ゆでてみた。
フランスで初めてステイしたファームで、ゆでるだけの穀物を食べたんだけど、
そうかあれはもしかしたら、ブルガー小麦だったのかもしれない。
何をするにもフランス語しかなく、パッケージの裏のレシピですら辞書を片手に向き合ったっけ。
食べるものはいつもシンプルで、パスタをゆでてバターを絡めるだけだったり、
穀物を茹でて、煮物に添えるだけだったり、
野菜をザクザク切って、オイルをかけるだけだったり。
でも、そのどれもがしみじみとおいしくて、
「複雑なものはなにもいらない」、そう思ったんだった。
そうだ、あの気持ち。
それを思い出したくて、今晩のごはんは「複雑でない」ものに。
ブルガー小麦を少しの塩で茹でたものに、大根のサラダ。
オリーブオイルを回しかけて、小麦にはバターをひとかけら落とした。

毎日、いろいろなことに追われて、小さなことに心を捉われて、
今の場所が自分にとってどうなのか、振り返ることを忘れてしまっていたけれど、
あのとき、あの日、あの頃。「今の場所」をどれだけ望んだことか。
つまらないことに悲しんだり、不安になったりしている場合じゃないじゃない。
もういちど、自分の場所を確認しなくては。
Facebookには書けないので、心の中はこちらに。
2013年ーー今年もどうぞよろしくお願いします。
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by neko_ebi
| 2013-01-14 20:30
| 家ごはん
これからカンペールを訪ねる方への私信です。ずっとご無沙汰しているのに、私信ブログですみません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
結局、クレープリーは2軒しか行けず、+カフェ1軒でガレットを食べた。昼、夜2軒ずつハシゴするつもりで訪ねたものの、土日の滞在で店はすべて閉店(無念)。というわけで、この店がおすすめ!という言い方はできないため、結論としては「開拓してきてね」です(申し訳ない)。せめて、行ったお店の感想だけ。

ここ、お店の名前読めるかな? たしか、「SUCRE SALLE」というクレープリーと同じ並びにあったと思う。カフェみたいな感じで、店員がラフで、気さくで、1人ごはんでもまったく気兼ねなく入れたため、雰囲気も味も総合ポイント高し。

食べたのはコレ。三角に折られたガレットが素晴らしく美しかった。生地はサクサクっとしていて、具のバリエーションも多すぎて悩むくらい。

デザートのクレープは、まずはシンプルなものを!と思ってお砂糖だけ(バター&お砂糖だったかな?)のものを頼んだけど、もうちょっと遊んでもよかったかも。

ガレットメニューは、3ユーロ台、4ユーロ台もあって◎。どこも値段感はそんな感じだったと思うので、店&胃袋が開いているなら、1回の食事で2軒くらいハシゴできるといいと思います(私の場合は選択肢がなかった……)。

こちらはデザート用。バターだけ、砂糖だけだと1.8ユーロ、コインフィチュールで2.4ユーロ、マロンクリームで3.4ユーロなど。

「SUCRE SALLE」。1人で食べるのはちょっと居心地が悪かった。隣が大家族のテーブルだったかもしれないけど……、店員さんの感じとか、多々気になる点あり。

ガレットコンプレは、味などもろもろ忘れました。「おいしい!」と思った記憶、特になし。

ヌテラ……を頼んだんだっけ? 重い~と思った印象あり。ヌテラはどこでも食べれるから、ハチミツとかコンフィチュールにすればよかったな。

これは、普通のカフェで食べたもの。町中はどこもかしこもクレープリーがたくさんあるので、探す必要はゼロ。行き当たりばったりでも、どこでも食べることができる。土曜日の昼は開いてるけど、土曜日夜&日曜日はほぼCLOSE。また、ランチとディナーがしっかりわかれているので、タイミングを逃したときは諦めてカフェへ。

カフェだけど、お皿はしっかりブルトンよ。

中心部にブルターニュ美術館がある。中には入っていないのでわからないけれど、夜、この美術館の周りを歩いたらお化けが出そうでとても怖かった。

ケルト音楽のCD屋さん。場所の詳細わからず。ぐるぐる歩いてたら出合った。1時間もあれば一通り歩き回れてしまうほど小さい町なので、ひとまず1時間くまなく歩くと、何があるかだいたいわかると思います。

お菓子屋さんかパン屋があったら、「ファーブルトン」「ガレット・ブルトンヌ」を是非。店によって大きさや味がいろいろあるので、いくつかお試しを。特に、「ファーブルトン」を食べてほしい。小麦粉と卵と牛乳で作り、中にプルーンが入った郷土菓子。写真にはないけど、「クイニアマン」も探してみてください。日本で見るような美しく整ったものでなく、「なんじゃこりゃ」なぐらいざっくりとした焼き方だけど、味は恋に落ちそうです。

本屋さんで、日本人作家の仏語版を見つけた。浅田次郎「蒼穹のすばる」のフランス語版。一番好きな作家さんなので、買いそうになったが重いので諦めた……。

中心部に川が流れている場所があって、この近くで朝、マルシェが開かれる。私がお世話になった農場主がパンとコンフィチュールの店を出してたんだけど、マルシェが何曜日だったかど忘れしました。土曜日だったかな? 木曜日だったかな? もし聞けたら、地元の人に聞いてみて!

マルシェに出ていたガレット屋台。ガレットの生地だけテイクアウトすることもできる。

地元のスーパーで買ったビール。これたしか、ブルターニュの地ビールだったと思います。スーパーに行ったらビールコーナーを見てみてくださーい!
それから、これまた写真がなく、しかも場所も伝えられないのだけど……ものすごく素敵なアンティークショップがありました。中心部に広場&教会があり、その場所から東へ行き、突き当たったところが坂の小道になっているはず。坂の小道には小さなショップがたくさん並んでいて、そこにアンティークショップがあるのです。アンティークばかりでなく、アンティーク風の小物がたくさんあって、この店を何度訪ねたことか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ざざっとで申し訳ない。地図を前にしたら、もう少し場所など伝えてあげられそうなんですが……。少しでも役に立ちますように。
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結局、クレープリーは2軒しか行けず、+カフェ1軒でガレットを食べた。昼、夜2軒ずつハシゴするつもりで訪ねたものの、土日の滞在で店はすべて閉店(無念)。というわけで、この店がおすすめ!という言い方はできないため、結論としては「開拓してきてね」です(申し訳ない)。せめて、行ったお店の感想だけ。

















それから、これまた写真がなく、しかも場所も伝えられないのだけど……ものすごく素敵なアンティークショップがありました。中心部に広場&教会があり、その場所から東へ行き、突き当たったところが坂の小道になっているはず。坂の小道には小さなショップがたくさん並んでいて、そこにアンティークショップがあるのです。アンティークばかりでなく、アンティーク風の小物がたくさんあって、この店を何度訪ねたことか。
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ざざっとで申し訳ない。地図を前にしたら、もう少し場所など伝えてあげられそうなんですが……。少しでも役に立ちますように。
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by neko_ebi
| 2011-09-19 02:57
| 旅(フランス)

あの時、会話についていくのに必死で味の記憶がないのだけど、今ではすっかりお気に入りで、仕事から帰っててどうしても飲みたくなると、夜中の2時でも車でLeffeを買いに行く(どんだけ……)。強いフレーバーとコクがおいしくて、そして日本ではなかなかに高い。1瓶400円くらい。
ホスト宅にお世話になっているときに、彼らは一切私にお金を使わせようとしなかった。どうにかありがとうを伝えたくて、1人で街に出たときにお土産に買ったのが、写真のLeffe1ケース。
「 C'est gentil 」
とホストが言って、その言葉をここで初めて覚えた。
それまで、ありがとうはMerci しか知らなかったから。
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by neko_ebi
| 2011-08-15 00:28
| お酒たしなむ