フテクサレ
貝が好きです。すし屋で食べるのは貝だけでもいいよ。
金曜日の夜、どこかの誰かの手作り(要するに買ってきた)のバイ貝をつまみに、しょんぼりしてました。つまり、大変申し上げにくいのですが諸事情により岐阜に行けませんでした…。泣く泣く今回の岐阜はあきらめ、来週(来週も陶器市がある)か来年に回そうと思った次第です、ハイ。
なので、非常に残念ですが寝酒日記です(泣)
バイ貝を食べると必ず18の夏を思い出します。
熱川の旅館で仲居のバイトをしていました。
着物を来て、お客様の到着からお部屋へのご案内、朝晩の食事出しまで担当。
過酷な重労働でいつも腹ペコでした(えへっ)。
ある日厨房の冷蔵庫を開けたら、それはそれはおいしそうなバイ貝がたんまりあって、
こっそり一粒(だったかな?)いただきました。
そのバイ貝ったら倒れそうなほど美味しくて、
わたしの貝好きはあの日から始まったと記憶しています。もう時効だよね?
ちなみに、このバイトで水饅頭の美味しさも知りました。
どのお客様にも大変可愛がっていただいたのですが、
ある客様が、「あなた、朝ごはん食べたの?」と一言。
「まだ食べてないなら、いまここでコレ食べなさい」
と出してくれたのが、水饅頭でした。
たしかに腹ペコでしたが、お土産物をいただくなんて…と辞退。
でも、まるで孫を心配するおばあちゃんのように、
「いいから食べんさい」(←関東の人だったのでこんな言い方じゃないけど雰囲気的に)
と、小田原で買ったという水饅頭を
その心遣いが嬉しくて、あたたかくて、じんっとしながら水饅頭、食べちゃいました。
「遠慮しないでた~んとお食べ」のお言葉に甘えて、
た~んと食べました。あのときの水饅頭、美味しかったな~。
リゾートバイトといえば、若者のウハウハ夏体験をご想像でしょうが、
まったくピンク色の出来事を経験する余地のない、健全で過酷な労働でした。
なつかしぃ。でも、泣きそうなほど辛かった(笑)
ちなみに、バイ貝を盛っているのは「小石原焼」の豆皿。昨年の福岡旅行の際に、小石原焼の窯元が点在する東峰村(旧小石原村)で買いました。いただき物の大皿が以前から家に飾ってあって、最初は「なんだかやぼったいなあ」なんて言っていたのですが、福岡の知人宅でふんだんにテーブルに並べられた小石原焼をみて、いいかも、と考えを改めたのでした。
器は飾っておくより使ったほうがいいのですね。