続いてます、大崎善生月間。
「九月の四分の一」
「ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶」
「九月の~」は男性の視点、「ドイツイエロー~」は女性の視点で書かれ、そろりとリンクする話が盛り込まれています。「ドイツイエロー~」のほうから、どきりとする言葉をひとつ。
“サヨナラの速度には気をつけるのよ”
“人それぞれに別れには速度がある。百キロで別れていく人と十キロで別れていく人。
そのスピードをうまくあわさなければ、体を引きちぎられてしまうわよ”
速度の違い、だなんて困っちゃう。だって、恐ろしいほど的を得ている。
でも・・・。
スピードをうまくあわせることなんて、途方もなく難しいことだと思うのです。
どんなにアクセル空けても差は開くばかりで、なかなかその差を埋められない。
忘れることの困難さを思い知り、知ったことで落胆する。
そんな不毛な迷路を何度も何度も歩くんだろうな。何度同じ道を通っても、道に迷うように。
やっと見つけたお気に入りのブックカバーをかけて、通勤時に読みふけりました。
おかげさまで・・・。
極まって 本日電車で ナミダ2回も(字あまり)