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ネコな海老


by neko_ebi
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農場ホームシック

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明けましておめでとうございますm(_ _)m
元気です。生きてます。

諸事情により家にもずーーっと連絡ができず、危うく大使館に連絡されるところでした。泣かせてすまん、母&父。

さて、12月22日~1月7日まで、サン・マルタン・ダントローヌというところにいました。ニースから100キロ、標高1200メートルのアルプス山脈の山中です。今度の農場は牛十数頭、豚2匹、鶏2匹を飼育していて、ほかに犬2匹、猫7匹。

多くのミラクルが起こった場所。

到着の日。ホストはクリスマス旅行中で、ホストの友人が代わりに農場をみることになっていると聞いていた。農場はニースからバスで2時間、さらにそこから車で20分ほど山を登ったところにある。

ニースの長距離バス乗り場で行き先を伝えると、「誰か迎えは来るの?」と運転手。「迎えに来てほしい」とホストにメールを送ったまま、返信メールを受け取っていなかったわたしは、「多分…誰かが来る、ハズ」と答えた。顔をしかめた運転手が住所を読み上げると、乗客の一人が「アルフレッドの農場だわ」と答えた。

「君、携帯電話は持ってる?」と運転手。首を横に振ると、ポケットから携帯を取り出し、メモの電話番号にコールした。あいにくの留守電。なにやら伝言を残して、バスは出発した。

もしも迎えが来てなかったら・・・農場まで、歩いていけばいいや。

だけど。夕方6時を過ぎた山の中は真っ暗。岩肌が冷たくそびえる岸壁に囲まれ、まるで道のない暗闇をひた走るようにバスは先の全く見えない方向へタイヤをすすめていく。そしていつしか外は土砂降りに。

歩いていくなんて絶対に無理だ。と確信した。

不安を抱えたまま、バスは30分遅れで村に着いた。おそるおそるバスを降りると一人の男性が。それがパトリックだった。パトリックは私を引き取って、すぐそばにあるレストランに向かい、電気を消しシャッターを閉めると私を車に乗せた。

大雨の中、雪と水溜りを吹き飛ばしながらパトリックの車は爆走した。20分後、公道を外れて、今度は山道をゆっくりと上り、3回ほどカーブを経た先に農場はあった。タイヤが音を立てて止まると、家から一人の男性が飛び出してきた。それが、ジョルジュ。ホストファミリーの友人だ。

「君が来ることを知らなかった・・・」
「バスの運転手から2回もメッセージが入ってたんだ」

マジですか。
・・・よくたどり着けたな、わたし。

もしもバスの運転手が迎えの有無を尋ねなかったら。
もしも運転手が心配して電話をしてくれていなかったら。
もしもジョルジュが留守電を聞いていなかったら。
もしもパトリックの都合が悪かったら。
もしも、もしも。そのもしもがかろうじてクリアされて、たどり着くことができた。そんな初日だった。

すでに約2週間の滞在を終え、昨日農場を後にしたけれど、もし次にフランスに来るときは、どこの何を諦めてもここに戻ってきたい。そんなふうに思っている。

滞在中に生まれた子牛。
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名前は、EAU(オー)。これで生後1週間くらい。今年は「E」から始まる名前を付けるらしく、仏語で“水”という意味の“EAU”。

山から引いている水が止まってしまい、山中へ水路を確保しに行った日に生まれたから“EAU”。無事に水路を確保し、小屋に戻ったら生まれ落ちてた。
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なかなか立たなくて、立ってもヨタヨタと頼りなげだったのに、1週間後には、小屋から脱走を図ろうとするほどヤンチャに。

もちろんチーズを作ったし、
もちろん絞りたての牛乳を飲んだし、
もちろん素敵な人たちに囲まれたし、
まいにちおいしいものに囲まれた。

そしてもちろんフランス語も・・・。
残念ながら上達してません。
それだけが悔やまれる(苦笑)
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by neko_ebi | 2010-01-09 05:24 | 旅(フランス)